スヴァネティ

ジョージアの北西部の山岳地帯に位置するスヴァネティ地方。

車の場合、トビリシから8時間以上かかる最もアクセスが難しいところであるため、ジョージア人も訪れたことがない人の多い場所です。

2010年にスヴァネティの中心都市であるメスティアに空港(タマル女王空港)がつくられました。トビリシ近くの小さなナタフタリ空港から小型飛行機で40分。直接スヴァネティのメスティア空港まで行くことができます。天候によっては欠航となることも多く、多くの旅行会社がこの飛行機を使ったツアーを組むことを避けています。

2014年にタマル女王空港は世界でも最も美しい空港のランキングでTOP10に選ばれました。「小さな奇跡」と呼ばれたことがあります。

19世紀まで一度も敵に征服されてこなかったスヴァネティには、独自文化が今でも残っていることが特徴です。上部スヴァネティ(アッパー・スヴァネティ)全体がユネスコの世界遺産に登録されています。また、ヨーロッパで最も標高の高い集落であるウシュグリ村は、スヴァネティ地方にあります。

スヴァネティには、ジョージアで最も標高の高いシュハラ山(海抜5,201メートル)があります。最ものぼりにくい山の一つとして世界中の登山家に知られているウシュバ山(海抜4,700メートル)、「花嫁のように美しい」と言われるテトヌルディ山(海抜4,852メートル)があり、山好きなにはたまらない素晴らしい場所です。

 

豊かな⾃然や世界遺産を有す観光地としてもすばらしく、ヨーロッパ最⾼峰の5,000m級のコーカサスの⼭々もあります。氷河の残っている美しい⾵景、世界遺産のウシュグリ村には復讐の塔が⽴ち並びます。スヴァネティ地⽅に約200もあると⾔われる塔は、⾝内が殺された時などに加害者に復讐する慣習があり、”⾎の復讐”によって⾝内が殺されないように、⾝を隠すために造られたと⾔われています。昔から各家族が敵からの侵略から身を守るために家に隣接するように石造りのタワー(塔)を建て、監視塔又は要塞として使われていました。雪山を背景にした塔が、8世紀からスヴァネティでは並んでいます。

塔と塔は地下で迷路のように繋がっていて、非常時に移動できるようになっているところもあります。

ナウシカやドラクエでは、スヴァネティの風景をモデルとして使われているといわれています。

また、メスティアの博物館は、2013年に建て直された近代的な建物となっており、スヴァネティ地方で考古学者が発見した硬貨、武器、食器、様々な工芸品、本などが展示されております。

アクセス: トビリシから車で約8時間。とても美しい場所ですが、高所でアクセスも難しい観光地です。小型の航空機での移動も可能ですが、時期や天候により欠航となることがありますので、確認が必要となります。

宿泊先:ゲストハウスや民泊が多く、現地の雰囲気を味わうことができて人気です。近年、Hotel Postaなどの高級ホテルもできました。

 

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