民族舞踊とポリフォニー

ジョージアの民族舞踊は、大変有名で世界中で公演されています。

その特徴は、男性は高く飛び、空中で回転し、つま先立ちで勇敢さや技能をアピールし、女性は背筋を伸ばし、腕を水平に伸ばして優雅さをアピールします。

ジョージア人は踊り好きで、ダンスフロアのあるレストランが多くあり、結婚式やスプラの時も欠かせません。

民族衣装は、男性のものを「チョハ」、女性のものを「カバ」と言います。地域によって少しずつ異なり、素敵な衣装なので気に入った方はぜひ来てみてください。

チョハは、2019年の即位の礼の際に、臨時代理大使のティムラズ・レジャバが着用し、ジェダイの騎士と話題になりました。宮崎駿アニメの「風の谷のナウシカ」の中にもジョージアのチョハに似た衣装が登場します。

民族衣装については、別のページにまとめてありますので、ご参照ください。

 

伝統音楽のポリフォニー(多声音楽)の調和の取れた歌声は魅惑的。ジョージアの伝統的な宴会(スプラ)にも欠かせません。


ジョージアの多声音楽(ポリフォニー)はコーカサスの山岳音楽として受け継がれ、伝統音楽となりました。その調和のとれた魅惑的な音楽は、2001年にユネスコ「世界無形文化遺産」として登録されました。その独特で調和のとれた多声音楽は何世紀たった今でも変わりません。ギリシャの歴史家ストラボンは紀元前1世紀の戦いの時ジョージア人が歌った多声音楽の聖歌を記しています。歌は三つの違う音域から成り立ちます。その歌は全国の教会や修道院、夕暮れのトビリシの街角や夏のさわやかな朝に牧場から聞こえてくるでしょう。ジョージアの伝統的な宴会スプラ(Supra)でももちろん欠かせません。

実は、ジョージアの男声合唱は日本でも歌われています。日本でジョージアのポリフォニーを幅広く紹介してきました芸能山城組について下記、ご一読ください。

芸能山城組とジョージアの交流

芸能山城組は、山城祥二氏を組頭とし、研究者、教員、ジャーナリスト、エンジニア、ならび学生など、多様なメンバーで構成されるアマチュアグループです。世界諸民族の80系統に及ぶパフォーマンスを上演してきた実績、そしてそれらを糧として展開する伝統と現代とを融合した創造活動は、世界に例を見ません。1969年、芸能山城組は世界で初めてジョージア人以外によるジョージアン・ポリフォニーの演奏に成功。1975年にリリースした、難曲「ハッサンベグラ」を含む第二弾のレコード「地の響」が後年海を越え、偶然にもジョージア人の音楽家アンゾール・エルコマイシビリ氏と映画監督ソソ・チヘイゼ氏の手に渡りました。感銘を受けた両氏は、1986年はるばる来日し、そこから芸能山城組とジョージアの交流が始まりました。

1987年以来、芸能山城組はジョージアで5回の招聘公演を開催しました。また、ジョージアのルスタビ・アンサンブルやマルトゥベ合唱団が日本公演を開催するなど、30年以上にわたり、両国の関係は深まっています。芸能山城組は第二回ソビエト連邦合唱祭で「伝統に基づく新しい合唱の最優秀賞」「ベストソリスト賞」(1988年)を受賞、山城祥二氏は第一回ジョージア国際文化賞(1990年)を受賞しています。

 

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