ヨーロッパとアジアの文明の交差するジョージアでは、東西のさまざまな影響を受けており、それは民族衣装にも反映されてきました。
独自の文化を大切にするジョージアでは、独特な民族衣装が作られていました。現在でも、チョハ(ჩოხა)、タラヴァリ(ტალავარი)などの様々な民族衣装が残っています。中でも、特にチョハが人気を集めています。
ジョージアだけでなく、世界的なデザイナーや映画監督など芸術家のインスピレーションになったともいわれています。日本では、宮崎駿アニメの「風の谷のナウシカ」というアニメで登場する衣装のモデルとなったことでも知られています。
また、即位礼正殿の儀でジョージアの大統領と臨時代理大使が着ていた民族衣装がテレビやインターネットで注目を浴びました。臨時代理大使のティムラズ・レジャバの着用していた民族衣装は、ジェダイの騎士と話題になりましたが、男性の着用する正装の衣装が「チョハ」です。
チョハは、ジョージアの歩んできた歴史を語る上でも興味深い存在となっています。
チョハの歴史は9世紀まで遡ります。胸には火薬入れ、ベルトには短剣が付いていますが、周辺国が覇権を争う舞台となってきたジョージア国民が常に戦闘の準備を整えていて、数々の戦いを乗り越えてきたことを示しています。
ソ連時代、チョハが着用されなくなりましたが、スヒシビリ民族舞踊団を中心とするジョージアンダンスとポリフォニーの活動家によって民族衣装の文化が維持されてきました。伝統を重んじるジョージア人の心です。
現在、チョハはお祭りや結婚式などのお祝いの時に着用する特別な衣装となっています。
チョハと並び、タラヴァリという山岳地帯の民族衣装がよく見られます。タラヴァリの歴史はチョハよりも古いと言われています。タラヴァリの色合いと刺繍が特徴的です。現在、タラヴァリを洋服にアレンジして着用する人が多くいます。
民族衣装は、地域によって少しずつ異なりますが、ファッションとしても注目されているのがジョージアの独特な民族衣装の特徴です。
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