ジョージアの公用語であるジョージア語は、世界中でも500万人程度にしか使われていません。
しかし、約18種もの方言があります。このかわいらしい文字は、28の子音と5の母音の33文字で構成され、言語学的にも特殊なジョージア語は、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
この文字がいつどのようにして生まれたのかについて、詳しいことは明らかではありませんが、8世紀に書かれたジョージアの年代記は紀元前3世紀のジョージア王パルナヴァズ1世がジョージア文字を創ったと述べられています。
3つの種類の文字が共存してきたのはジョージア文字の特徴です。最初に作られたのは、ムルグロヴァニ(mrglovani「丸文字」)またはアソムタヴルリ(asomtavruli「頭文字」)、9世紀にヌスフリ(nuskhuri「目録文字」)、そして10世紀にムヘドルリ(mkhedruli「戦士文字」)と呼ばれる文字体制が生じました。3つの種類とも38文字からなっていたが、19世紀以来5つの文字が使われなくなって、33文字から構成される体制が確立しました。
現在は主にムヘドルリ文字(mkhedruli「戦士文字」)が使われているが、協会で作成されている文章やイコンなどにはアソムタヴルリ文字(asomtavruli「頭文字」)とヌスフリ文字(nuskhuri「目録文字」)も使われる場合が多いです。